担当歯科医師・歯科衛生士より

健康寿命を延伸できるよう努めます


訪問歯科診療担当歯科医師

要介護認定を受けている方の総人口は668.9万人(令和2年)となり、多くの方が医療や介護のケアを受けているのが現状です。

しかし、歯科関連の治療やケアを受けたことがある人は全体の4割を満たないとわかっています。さらに、訪問歯科診療の実績のある歯科医院は全体の3割くらいと少ないのです。

当院では、歯科医院に通院して治療や予防ケアを受けるのが困難な患者様に対して、お口の健康を保てるよう訪問歯科診療を行っています。

全身疾患や加齢によりお口の機能が低下したのを完全に回復させるのは不可能ですが、進行を抑制することは可能です。患者様のお口の健康を維持することで、健康寿命を延伸させることにも繋がります。スタッフ一同、患者様のQOL(生活の質)を高めて、ご家族の負担も軽減することを目指しています。

私自身も家族の介護をしながら学生時代を過ごしてまいりましたので、患者様とご家族の苦労は理解しております。患者様とご家族ができるだけ健康に過ごせますように、患者様とご家族の意見を第一に尊重し、治療計画をご提案いたしますので遠慮なくご相談ください。

また、以前に処置された歯や入れ歯のご相談も受付ております。

口腔ケアの必要性について

歯科衛生士
訪問歯科診療担当歯科衛生士

要介護の方は、完璧にお口の清掃をご自身で行うのは難しく、歯科医院に通院するのも困難です。そのため、要介護高齢者のQOL(生活の質)を向上させるための生活支援が必要です。

口腔ケアは口の中を清潔に保つのはもちろん、歯やお口の病気を予防し、お口の機能の維持が期待できます。また、誤嚥性肺炎などの全身疾患の予防や健康状態の維持・向上にもつながるのです。

むし歯や歯周病の原因となる細菌のかたまりである「歯垢」は、全身疾患を引き起こしたり、悪化させるリスクもあります。

健康な人には害のない細菌でも、要介護高齢者では日和見感染、感染性心内膜炎や誤嚥性肺炎などを引き起こすことがあるのです。

つまり口腔ケアは、単に歯や歯ぐきの健康維持だけではなく、全身疾患の予防など生命の維持・増進に深い関わりがあるといえます。

訪問歯科診療とは

訪問歯科とは

患者様の「ご自宅」「入所しておられる施設」などへ、歯科医師・歯科衛生士が訪問し歯の治療や口腔ケアを行うことを「訪問歯科診療」と呼びます。

訪問歯科診療では、ポータブルの機器や器材を用いるため歯科医院と同等の治療を受けられます。

当院では訪問歯科診療を積極的に行っており、保険が適用されます。

訪問歯科診療の対象者

訪問歯科診療は、疾病や傷病により「歯科医院に通院するのが困難な方」が利用できます。

そのため、年齢制限があるわけではありません。

また、車椅子を使用して他の医療機関を受診している方は「通院困難」と認められないため対象外となります。

自己都合による訪問歯科診療の利用はできませんので、事前に歯科医院にご確認ください。

訪問歯科診療がご利用できる場所は、患者様が居住している場所(自宅や施設)に限ります。

訪問歯科診療の内容

訪問歯科とは
訪問歯科とは

患者様のお口や身体の状態に合わせて無理のない範囲で治療させていただきます。

  • 入れ歯の製作・修理
  • 詰め物・被せ物
  • むし歯の治療(根管治療や抜歯も含む)
  • 歯周病の治療
  • 口腔ケア
  • 嚥下リハビリ

お口の健康を維持するためにはご家族や介護者の協力も必要です。

歯科医院に通院するのが困難であってもあきらめずに、訪問歯科診療をご利用ください。

訪問地域

お伺いできる範囲は、当院から半径16km以内が対象です。 訪問範囲内かどうかはお問い合わせください。

主な訪問可能地域

大阪市内、守口市、門真市、摂津市、箕面市、茨木市、枚方市、交野市、寝屋川市、四條畷市、大東市、東大阪市、生駒市、豊中市、池田市、伊丹市、尼崎市、八尾市、高槻市、その他

予約・申し込み方法

080-6377-7000 (直通)

06-6755-4180 上記が繋がらない場合はこちら(医院電話)

口腔ケアQ&A

口腔ケアって必要なの?

「しっかり飲み込めない(嚥下機能の低下)」「よくむせる(誤嚥性肺炎のリスク)」「食事が摂りにくい(咀嚼機能の低下)」「自分で歯磨きができない(口腔清掃不良)」「お口が乾く(唾液の分泌が低下)」などのお悩みがある方に口腔ケアは必要です。

口腔ケアってどんなことをするの?

むし歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)や食べかすを適切な清掃用具で取り除き、口腔内を清潔に保ちます。口の中に溜まっている痰や痂疲(カヒ)を除去することや、唾液腺のマッサージで唾液の分泌を促すこともあります。

誤嚥性肺炎って何?

気管に入ってはいけない物が、気管に入り込み引き起こされる肺炎のことを「誤嚥性肺炎」と呼びます。

口の中には500種類以上の細菌が存在します。老化や病気の後遺症などで飲み込む力(嚥下機能)が低下すると、誤って気管に入ることが多くなり誤嚥性肺炎を引き起こします。このようなリスクを避けるためにも口腔ケアで口の中を清潔に管理することは大切なのです。

インフルエンザの予防になるの?

口腔内の細菌は、喉に存在するタンパク質のバリアを破壊するリスクがあり、インフルエンザのウイルスが身体に入りやすくなります。

インフルエンザの予防をするには、手洗い・うがい・マスクに加えて口腔ケアが重要といえます。

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